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伊藤研究室

研究分野・キーワード:高分子成形加工、精密加工、マイクロ/ナノデバイス、高分子構造/物性、複合材料、ポリマーアロイ、ブレンド、コンポジット

伊藤 浩志 教授伊藤 浩志 教授

 我々の身の回りには,たくさんのプラスチック成形品が使われております。例えば、ゴミ袋、食品トレイ、自動車のバンパーやバイクのボディ、スポーツ用品、家電製品や情報機器などにも多く使われています。また、携帯電話のカバー、バックライト、コネクタ、液晶ディスプレイ光学フィルム、反射フィルムなどもプラスチック製品で作られています。

 近年、これらのプラスチック製品の付加価値化、高機能化が要求されています。これらの要求を満たす一つのアプローチとして、マイクロおよびナノスケールの超精密加工技術が注目されています。また、プラスチックへ同種もしくは異種材料をブレンド・アロイ化、さらに複合化することで、新たな材料開発も盛んに行われています。これら基盤部材は、医療分野、情報通信分野、ロボット分野等へ幅広く適用されています。

 当研究室では、大きく2つのテーマに取り組んでいます。1.新規ポリマーアロイ・複合材料の創製、2.超精密成形加工および3Dプリンティングの先端研究に取り組んでいます。具体的には、海洋生分解性ポリマーの強靭化、自己修復性ポリマー加工、マイクロ・ナノ表面構造体の創製、ポリマーブレンド・複合材料などについて研究を行っております。

 従来のプラスチック成形技術からのトップダウンアプローチと、高分子材料の自己分解、自己組織化、結晶化、分子配向などに着目したボトムアップアプローチとの融合化・複合化によって、様々な加工特性、構造形成と新たな物性発現、環境分解性と劣化の制御、高分子デバイスについても研究を行っております。また、自動車、精密機器、機械、化学分野の各メーカーと、最先端プラスチックおよび成形加工技術に関する共同研究も積極的に行っております。

 具体的な研究テーマの一部を列挙します。

  • 新規光学デバイスのための精密成形技術(レンズ,干渉素子,反射防止機構など)
  • 高分子複合材料を用いた基盤部材の開発(生体適合性,熱伝導性制御など)
  • 熱/UVナノインプリントによる新規機能性フィルムの開発
  • 自動車用プラスチック材料開発(繊維・扁平粒子強化複合材料,反応性樹脂成形など)
  • 環境・エネルギー,電機・電子材料,医療分野でのプラスチック素形材・デバイスの開発
  • タフポリマーの力学特性・加工技術・高次構造解析
  • ミルフィーユ構造を有する多層構造体の作製とキンク形成によるタフポリマー創製
  • ​​​特殊成形加工による海洋生分解性ポリマーの構造制御と物性評価
  • 金属/ガラス充填高分子複合材料3Dプリンティングによる機能性素形材の創製

精密成形によるナノロッド作製の一例
(水をはじきます)

高分子多層フィルム
(ミルフィーユ材料)

自動車用タフポリマーの開発
(ポリマーアロイ材料)

ナノ微細表面転写成形の一例
(光干渉により発色します)

生分解性ポリマーブレンド複合材料による3Dプリンティング

低侵襲注射針アレイの例
(痛くない医療注射針)